認知症と介護
高齢者は環境が変わるとそれだけで、情緒不安定になるものです。認知症の症状を悪化させる原因ともなります。できることであれば、家族と一緒に住みなれたところで暮らすのがいちばんの介護となります。
しかし、家族の手には負えない場合がでてきます。この場合は入院治療となります。最近では必要に応じて、デイケア、ショートステイなどの行われるようになってきています。
介護サービスを利用するには、要介護認定を受ける必要があり、その段階によって要介護度も区分されています。介護保険法で給付されるサービスには、訪問介護やデイサービスなどの在宅サービスと、特別養護老人ホームやデイケアセンターなどの福祉施設でのサービスがあります。
在宅介護と施設介護、この2つは、介護保険制度で定められているものです。在宅介護には、ホームヘルパー等による訪問介護やデイ-サービスなど、ショートステイやケア-ハウス(老人ホーム)、グループ-ホームといったスタイルも、在宅介護のカテゴリーに入ります。
介護を要する認知症患者と、要介護者を擁するその家族を対象とした在宅介護支援センターも、平成2年度より特別養護老人ホームや病院などに併設され、在宅介護に取り組む家族と、高齢の在宅者をバックアップしています。
認知症の症状
認知症の症状としては、もの忘れなどの記憶障害のはか、日時や自分が今いる場所がわからなくなる見当識障害、正しい判断ができなくなる判断の障害などがあります。
ただし、これらの認知症の症状はアルツハイマー病の場合ほど強くありません。認知症は、脳梗塞などによって脳の神経細胞が障害されておこる脳血管性と、原因がまだよくわからないアルツハイマー型の2つに大きく分けられます。
脳血管性認知症の初期症状は、頭重感、めまい、不眠、耳鳴り、あるいはのぼせなどの自覚症状があらわれます。このように認知症の症状は自覚できるため強い不安をあたえることになります。
このため夜中に何度も目が覚めたり、尿意が多いなどのために睡眠を妨げることになります。そして、疲労感や頭重感がいっそう強くなっていきます。
脳血管性認知症の初期の段階では、習慣的な作業や日常行動に支障を与えるほどではありませんが、思考や注意力の低下が目立ってきます。さらに認知症が進行すると記銘、記憶、計算などの機能が障害され理解力も落ちてきます。
このため今話したばかりのことを忘れたり、食事をしたことを忘れてしまったり、おかしな言動が見られるようになります。
また認知症のはじまりと前後して、感情面の安定性も低下してきます。泣いたり、笑ったり、ときには意味もなく突然怒ったりすることもあります。
脳血管性認知症の症状の特徴として、こうしたことは日によって変動し、しっかりした日もあれば、まったく話の通じない日もあります。
認知症の予防
認知症予防と食事の関係については、近年、世界各国で研究されています。認知症予防と食事についてのポイントは、総エネルギー量を抑えて、野菜や魚を積極的にとるということです。
認知症の原因として肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病、または運動や食事などの生活習慣が深く関係しているといわれています。
運動や食事などの生活習慣は自分で改善できるため、認知症予防の面から、とても注目されています。日ごろよく運動する人は、そうでない人に比べて、認知症の発症率が低いというデータがあるそうです。手軽にできる散歩からはじめてはどうでしょうか。
※介護サービスを利用するには、要介護認定を受ける必要があり、その段階によって要介護度も区分されています。介護保険法で給付されるサービスには、訪問介護やデイサービスなどの在宅サービスと、特別養護老人ホームやデイケアセンターなどの福祉施設でのサービスがあります。